つわりはいつ終わる?つわりの症状と対策

つわりはいつ終わる?つわりの症状と対策

妊娠初期、多くの方が最初に直面するのが“つわり”です。人によっては軽く済むこともあれば、日常生活が大きく制限されるほど強く出る場合もあります。「いつになったら終わるんだろう」と感じながら、不安な毎日を過ごしている方も少なくありません。
この記事では、つわりの正体や症状、原因、そして少しでも過ごしやすくなるための工夫をやさしく整理しました。妊娠中のゆらぎを知ることは、自分を責めずに受け入れるための第一歩です。

 

つわりとは?

つわりは妊娠初期に多くの妊婦さんが経験する体の変化で、主に吐き気や食欲不振、においに敏感になるといった症状が現れます。医学的に明確な定義があるわけではありませんが、妊娠に伴うホルモンの急激な変化や、自律神経の乱れが関係していると考えられています。

また、つわりは単に「吐き気」として語られることが多いのですが、実際には食べ物の好みががらりと変わったり、普段平気だったにおいに強い嫌悪感を抱いたりと、多面的な変化を含んでいます。例えば「水の味が苦く感じる」「いつも好きだった料理の匂いがつらい」といった体験をする方も少なくありません。こうした変化は、母体が赤ちゃんを守るために敏感になっている証拠でもあります。

そのため「気のせい」「気持ちの問題」と片付けられるものでは決してなく、むしろ体が正常に働いているからこそ起きている現象といえます。つわりを正しく理解することで、「これは体が赤ちゃんを守ろうとしている証拠なんだ」と安心し、自分を責めずに過ごすことができるでしょう。

 

 

つわりの具体的な症状

つわりの症状は人によってさまざまですが、代表的なものは以下の通りです。

・吐き気・嘔吐
・食べ物やにおいに対する強い嫌悪感
・空腹時に強まる不快感
・倦怠感や頭痛
・唾液が増える、口の中が苦く感じる

一見「妊娠特有のこと」と思われがちですが、症状の出方や強さは十人十色です。同じ人でも妊娠ごとに違うことがありますし、軽い症状で済む人もいれば、仕事や家事に大きな支障が出るほど強い症状に悩まされる人もいます。つまり「標準的なつわり」というものは存在せず、一人ひとりに固有の体験であると言えます。

また、体調の変化は心にも影響を与えるため、「思うように動けない」「家族に迷惑をかけているのでは」と感じてしまう方もいます。ですが、これはあくまで自然な生理的現象。自分を責める必要はまったくありません。症状の多様性を知ることで「私は私のペースで大丈夫」と思えることが、少しでも気持ちを軽くする助けになるのです。

 

つわりが起こる理由

医学的に100%解明されているわけではありませんが、つわりの主な原因とされるのはホルモンの変化です。特に妊娠初期に分泌される「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」の急上昇が大きく関わっているといわれています。このホルモンは胎盤が発達するために必要な働きを担っており、母体にとっては急激な変化として強い負担を与えることになります。

また、味覚や嗅覚が敏感になるのは、母体が「有害なものを避ける」ための本能的な反応と考えられています。苦味や酸味を嫌うのも、進化の過程で「危険な食べ物を避けるため」に備わった働きとされています。つまりつわりは、母体を弱らせるものではなく、むしろ赤ちゃんを守る自然なメカニズムなのです。

さらに、心理的ストレスや疲労、生活環境なども症状の強さに影響するといわれています。そのため、医学的な原因だけでなく、日々の暮らし方やサポート体制も大切な要素です。つわりを「ただの不快症状」と捉えるのではなく、「生命を支える体のサイン」と考えることが、少し前向きに過ごす助けになるでしょう。


 

つわりの時間と終わり

一般的に、つわりは妊娠5〜6週頃から始まり、12〜16週頃には落ち着く方が多いといわれています。ただし「いつ終わるか」は人によって異なり、20週を過ぎても続くケースもあります。特に初めての妊娠では、終わりが見えないように感じて不安になることも多いでしょう。

大切なのは「必ず終わりが来る」という視点を持つことです。多くの場合、妊娠中期以降になると体調は安定し、食欲も戻ってきます。また、症状の長さや強さは赤ちゃんの成長に直接の悪影響を与えるものではないことがほとんどです。とはいえ、嘔吐が激しく水分も摂れないほどの状態が続くと「妊娠悪阻」と診断され、医療的なケアが必要になる場合があります。不安を抱え込まず、早めに医師へ相談することが安心への近道です。


 

つわりの対処法

つわりを完全になくすことは難しいですが、少しでも日常を過ごしやすくするための工夫をしてみましょう。

【食べられるときに少量をこまめに食べる】
空腹時に症状が強まることが多いため、無理して三食きちんと取るより、ビスケットや果物などを小分けに摂るほうが楽になることがあります。

【冷たいものやあっさりした食べ物を選ぶ】
温かい料理のにおいがつらいときは、冷たい飲み物や果物、ゼリーなどが取り入れやすいです。

【においが気になる場合は換気を意識する】
調理中は窓を開ける、家族に調理をお願いするなど、においを減らす工夫が有効です。

【横になるときは上半身を少し高くして休む】
胃酸の逆流を防ぎやすくなり、寝つきがよくなることがあります。

【周囲に「今はつらい時期」と伝えてサポートを得る】
一人で抱え込むと精神的に疲れてしまいます。できるだけ家族や職場に素直に伝えることができると、安心感につながります。

これらは小さな工夫ですが、自分の体に合った方法を見つけて続けることが大切です。

 

 

 

心と体をやさしく整えるセルフケア

つわりによって食欲が落ちたり嘔吐が続いたりすると、からだの水分が失われやすくなり、その影響で肌の水分量も低下し、乾燥を感じやすくなることがあります。そして乾燥が進むとカサつきやかゆみの原因になるだけでなく、妊娠線ができやすくなる要因にもつながります。

だからこそ、毎日のボディケアで肌をうるおいで守ることが大切です。とはいえ、つわりで体がつらい時に無理をする必要はありません。お風呂あがりや気分が落ち着いている時間に、少しずつ取り入れるだけで十分です。

リエムオーガニックのボディケアクリームは、妊娠中の敏感な肌を考えてつくられており、しっとり感が長時間続くのにベタつきにくく、リラックスタイムにもぴったりです。心地よく肌をいたわる習慣は、不安定な時期を前向きに過ごす支えとなってくれるでしょう。

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