妊娠中に避けたい食べもの

妊娠中に避けたい食べもの

妊娠は、毎日の「普通」が大きく意味を変える時期です。これまで気にせず食べていたものも、赤ちゃんの未来やご自身の体調を考え、少し意識を変えてみませんか?
今回は「妊娠中だからこそ」避けるべき食べものとその理由をご紹介します。

 

生肉・加熱不十分な肉料理

カルパッチョやレアステーキ、ユッケなどの生肉や加熱が不十分な肉料理は、妊娠中に特に避けるべき食べものの代表格です。これらの料理にはトキソプラズマやリステリア菌などの有害な微生物が潜んでおり、胎児の正常な発育に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
妊娠期は免疫力が低下し感染症にかかりやすいため、肉類は十分に加熱して食べることが非常に重要。感染が起きると母体の体調だけでなく、肌のバリア機能や全身の健康にも影響を受けます。そのため、日常的な食事選びが赤ちゃんの未来を左右する大切な行動に変わります。
外食や食材購入時には衛生状態や保存方法に注意し、安心できるものを選びましょう。そして調理器具やキッチンの清潔さも感染予防のポイントです。

 

 

ナチュラルチーズやスモークサーモン

ナチュラルチーズやスモークサーモンはおしゃれな朝食やカフェのメニューでよく見かけますが、妊娠中は注意が必要な非加熱食品です。これらにはリステリア菌が潜んでいることがあり、感染すると流産や胎児の重篤な健康障害を引き起こす危険があります。
普段は体に良いと思われがちですが、妊娠中は特に加熱殺菌済みのプロセスチーズ、クリームチーズ、スライスチーズ、カッテージチーズ、またはピザやグラタンのように、しっかり加熱されたチーズを選ぶと安全です。
感染リスクを減らすためのこうした小さな配慮が、ご自身の体調を整え、赤ちゃんの安全を守る大切な習慣につながります。購入や外食時には商品表示や加熱状態をよく確認しましょう。

 


レバーや魚肝油・サプリのビタミンA過剰摂取

ビタミンAは妊娠に欠かせない栄養素ですが、過剰摂取は胎児の先天異常のリスクを高める可能性があります。例えばレバーやうなぎなどが該当しますが、妊娠中の推奨摂取量は1日650〜700µgRAE(レチノール活性当量)、妊娠後期は730〜780µgRAEが目安です。耐容上限は2,700µgRAEで、例えば豚レバーの焼き20g、牛レバー30gほどで推奨量を超えます。鶏レバーはさらにビタミンAが多いため、少量でも注意が必要です。
加えて、魚肝油やサプリメントの中には高濃度ビタミンAが含まれている場合が多く、知らずに過剰摂取してしまうこともあります。一方、ニンジンなどのβカロテンは体内で必要な分だけ変換されるため過剰症の心配はほとんどありません。
動物性ビタミンAの摂取量を医師と相談しながら管理し、バランスの良い食生活を心がけましょう。

 

 

マグロやキンメダイなど大型魚


妊娠中は健康維持のために魚を積極的に摂りたいですが、マグロ、キンメダイ、サメ、メカジキといった大型魚はメチル水銀の蓄積量が多く、胎児の神経系発達に悪影響を及ぼすリスクが報告されています。
メチル水銀は体内に蓄積されやすく、胎児の脳や神経機能の正常な形成を妨げる可能性があるため、摂取頻度や量には十分な注意が必要です。妊娠中はこれらの魚の摂取を控えめにし、代わりにサバやイワシ、サンマなど比較的小型でメチル水銀が少ない魚を選ぶことが望ましいでしょう。外食やお惣菜でも大型魚の使用に注意を配ることが大切です。
また、大豆やナッツ類など植物性たんぱく質も組み合わせることで、バランスの良いタンパク質補給が可能です。栄養バランスに気を配ることで、ご自身の健康維持だけでなく、赤ちゃんの健やかな成長が期待できます。

 

 

スナック菓子やジャンクフード

妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化でイライラしやすく、手軽なスナック菓子やジャンクフードに頼りたくなる場面もあるかもしれません。しかしこれらの食品には、着色料、人工甘味料、防腐剤など多数の添加物が含まれており、発育中の胎児にとってはできるだけ避けたいものです。
また、塩分や糖分の過剰摂取は、妊娠高血圧症やむくみのリスクを高める原因にもなりかねません。食欲を満たしたい時は、無添加のナッツや新鮮な果物、信用できる素材を使用したヘルシーなおやつに切り替える工夫をしましょう。栄養価も高く満足感も得られやすいので、妊娠期の気分転換や間食にぴったりです。
毎日の食習慣が体調管理の要となり、健やかで快適な妊娠期間を過ごす助けとなります。できるだけ自然な素材を選び、赤ちゃんの健やかな成長をサポートしましょう。

 

 

 

一部のハーブティー

ハーブティーは妊娠中のリラクゼーションに人気ですが、セージ、ローズマリー、ペパーミント、リコリス(甘草)、カモミールといった一部のハーブは子宮収縮を促進したり、ホルモンバランスを乱したりする可能性があります。
これにより、妊娠の安定が損なわれるおそれが指摘されているため、妊娠期間中はこれらのハーブティーの摂取を控えたほうが良いでしょう。
代わりに、ルイボスティーやジンジャーティー、レモングラスティー、ラズベリーリーフティー、エルダーフラワーティーなど、ノンカフェインかつ安全性の高いハーブティーを選ぶことをおすすめします。体調や体質に合わせて選び、不安がある場合は医師や助産師に相談しましょう。
ティータイムは心も体もほっと和ませる大切なひとときです。妊娠中の息抜きとして、ぜひ上手に取り入れてみてください。

 

 

妊娠中は「安全で新鮮なもの」「しっかり加熱したもの」「栄養バランスのよい食品」を心がけることが何より大切です。今回ご紹介した注意すべき食べものを意識しつつも、無理なく続けられる食生活を目指してください。
体調や食事に不安がある場合は、遠慮せずにかかりつけの医師や専門家に相談しましょう。
あなたと赤ちゃんの健やかな毎日を、心から願っています。

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